お風呂は宿泊施設の中でも、転倒事故が発生しやすい場所です。
お客様に選んでいただくために外観や細やかなサービスに力を入れるのも大切ですが、まずは安全・安全にご利用いただけるよう、環境整備を行わなければなりません。
とくに浴室の床は水で濡れているだけではなく、シャンプーや石鹸などのぬめりがあるため、転倒事故が起こりやすくなっています。
高齢者が転んでしまうと大怪我にもつながりかねないので、できるだけ早く滑り止め対策を施し、多くのお客様に安心して選んでもらえる環境を整えていきましょう。
ここでは転倒リスクを減らして、集客UPにつなげる「滑り止め対策」のヒントをお伝えします。
滑り止めなしの転倒で訴訟事例も数多く発生
昨今、施設内で十分な滑り止め対策がなされていないことが原因で、多くの訴訟事例が発生しています。
転倒事故の多くは、施設内の床が水や油が付着して滑りやすくなっていたことが原因で、転倒された方は大きな怪我をされているだけではなく、なかには障害が残ってしまったケースも見受けられます。
”きちんと滑り止め対策をやっていれば良かった…”
と思っても、時間は戻りません。
お客様の安全はもちろん、施設を守るためにも、日頃から滑り止め対策を行うようにしましょう。
また施設側が清掃を行っていた場合でも「対策が不十分であった」と判断され、多額の賠償金や解決金を支払うことになったケースもあります。
事前に滑り止め対策を講じていたにもかかわらず、不十分だと判断されてしまっては元も子もありません。
このような事態を未然に防ぐためにも、施設にとって滑り止め対策はとても重要なものと言えます。
とくに大浴場は水だけではなく、シャンプーや石鹸のぬめりも発生する場所になっているので、しっかりとした滑り止め対策を行う必要があります。
お風呂(大浴場)での転倒原因
お風呂で転倒事故が起きてしまう原因は次の2つです。
- シャンプーや石鹸のぬめり
- 滑り止め対策として設置しているシート
ここからは、それぞれが起こり得る状況を一緒に見ていきましょう。
(例1)シャンプーや石鹸のぬめりで転倒
施設の大浴場は多くの人が利用する場所です。
そのため利用する人数が多くなればなるほど、シャンプーや石鹸を流した水があちこちに飛び散り、浴室の床全体が滑りやすくなってしまいます。
ぬるっとしているため水よりも滑りやすいですが、プライベートな場所なので職員が小まめに入って清掃することは難しいです。
(例2)シートが滑って転倒
滑り止め対策のために設置していたシートで滑り、転倒してしまうこともあります。
転倒予防のために滑り止めシートやマットを敷いている施設もありますが、使い方を間違えてしまうとかえって危険です。
シャンプーや石鹸を流した水がシートの表面やシート下に付着してしまうと、シート自体が滑ってしまい、シートの上を歩いていた人もそのまま転んでしまいます。
またマット表面がきちんと清掃できていないことでカビが発生し、ぬめりが生じることもあるので、こちらも注意が必要です。
滑り止め対策のメリット
滑り止めマットやシートなどの滑り止めグッズを使うのではなく、滑り止め塗料を用いた対策を講じるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは、防滑剤を用いた滑り止め対策のメリットを挙げているので、大浴場の滑り止め対策に頭を抱えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
お客様が安心安全に施設を利用できる
浴室の床に防滑剤を施工すれば、お客様が安全に浴室を利用することができます。
防滑剤は浴室の床に摩擦抵抗が生じる専用塗料を直接塗っているため、水はもちろん、シャンプーや石鹸のぬめりでも滑りにくくなるのです。
結果的に怪我や転倒のリスクがグッと下がるので、大浴場に適した滑り止め対策と言えるでしょう。
外観のイメージを損なわずに滑り止め対策ができる
防滑剤を用いた滑り止めは、浴室内の美観を損なずに滑り止め対策をすることができます。
大浴場はお客様にとって癒しの場であるため、外観に力を入れている施設も多いのではないでしょうか。
こだわりの空間に滑り止めマットやテープを設置してしまうと、大浴場の魅力が半減してしまい、いつもとは違う特別な空間を演出することが難しくなります。
滑り止め塗料なら透明のものもあるので、浴室内の雰囲気を壊すことなく滑り止め対策を行うことも可能です。
まとめ
宿泊施設のお風呂は旅人の疲れを癒す場所であると同時に、転倒事故が発生しやすい場所でもあります。
お子様から高齢者の方まで、安心・安全に施設をご利用いただくためには「滑り止め対策」は必須と言えるでしょう。
”滑り止め施工をしたいけど、大浴場が使えなくなるのは困る…”
”うちのお風呂の床にも使えるのかな?”
など、滑り止め施工に関する不安や疑問などがあれば、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。施工日時のご相談もできますし、専門知識を持ったスタッフが真摯に対応させていただきます。
滑り止めマットやテープを設置するのも良いですが、どうせなら外観イメージを損なわない防滑剤で、ワンランク上の滑り止め対策をはじめてみませんか。